「宵闇スプートニク」
原曲:ほおずきみたいに紅い魂、妖魔夜行
CD情報:After Rain Drops「Taste the Rainbow」
公開日:2018年2月11日
こんにちは!今日は、私にとって特別な一曲である「宵闇スプートニク」についてご紹介したいと思います。この曲は、東方アレンジ楽曲として初めてCDに収録された作品であり、私の中で非常に思い入れの深い楽曲です。
ルーミアちゃんをイメージした楽曲
「宵闇スプートニク」のイメージは、もちろんルーミアちゃんです。夜の闇をまとった彼女が、どこか遠くの世界を旅しているような雰囲気を込めて作りました。彼女の好奇心旺盛で自由奔放な性格が、楽曲の軽快なリズムやメロディに反映されています。
タイトルについては、ARDの方と飲み会で盛り上がった際に企画して決めたものなんですよね。飲み会での偶然のひらめきから生まれたこのタイトルには、私たちの楽しい時間や創作への情熱が詰まっています。この話もまたいつか詳しくお伝えしたいと思います。
世界を知り尽くした気分でいた背景
この曲を作るきっかけとなったのは、私自身がなんとなく「世界を知り尽くしてしまった」と感じていた時期があったことです。実際には、私が知っている世界なんてほんの狭い範囲でしかないのに。地球には無数の国があり、さまざまな文化が広がっています。それを知らずに飽きてしまうなんて、なんてもったいないことだろうと思ったのです。
私が知るべきものはまだまだたくさんある。それを知り、触れることで、本当の「好き」や「大切なもの」を見つけたいという想いが湧き上がりました。この曲には、そんな私の内面的な旅路が反映されています。
衛星から見た地球
タイトルの「スプートニク(sputnik)」は、ロシア語で「衛星」を意味します。宇宙から地球を眺めて、その中に広がるたくさんの食べ物や文化を知るルーミアちゃんをイメージしました。衛星という存在が、私たちの知らない広大な世界とつながる象徴のように感じられたのです。
軽快な曲調で、彼女が旅をしている様子を表現しています。冒険心に満ちたメロディは、聴いているだけで心が弾むような仕上がりを目指しました。また、旅の途中で訪れる静寂の瞬間も表現しています。
途中、ドラムを止めて不思議な空間を作り出した部分があります。そこでは、電話も通じないような静寂が訪れ、時間が止まったような感覚を表現しました。この部分には、宇宙らしさをギュッと詰め込んでいます。この静寂の中で感じる孤独感や不思議な安心感は、まるで宇宙に漂うような感覚をもたらします。
制作環境と挑戦
「宵闇スプートニク」を作った当時、私はStudio Oneの有料バージョンを使い始めたばかりでした。新しい環境に慣れるのに苦労しながらも、試行錯誤の中でこの曲を完成させました。限られたスキルと経験の中で、最大限に自分の表現を詰め込んだ作品です。
この曲の制作を通じて、新しい技術を学び、音楽制作における自信を少しずつ深めることができました。また、楽曲を聴いてくれる人たちに、自分の想いやメッセージが伝わる喜びを感じることができました。
最後に
この楽曲は、私にとって思い出深い挑戦の一つです。宇宙のように広がる未知の世界への憧れや、自分自身の限界を超えて新しいものを創り出す楽しさが詰まっています。もし聴いてくださった方がこの曲を気に入ってくれたなら、それ以上に嬉しいことはありません。
これからも、さまざまな楽曲を通じて新しい世界をお届けできるよう頑張ります!ぜひ「宵闇スプートニク」、一度聴いてみてくださいね。

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